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仕入屋錠前屋68 性(さが) 10.5

 目を開けたら顔の上に何かがあった。なんだこりゃと思いながら目を瞬く。徐々に目が覚めてきて、上掛けが顔の上に被さっているのだと気付いた。  確か、秋野の新しい部屋の床で寝たはずだ。土足で歩いた床に寝転がるのもどうなん […]

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仕入屋錠前屋68 性(さが) 10

 大きすぎる服を着た人間は幼く見えたり華奢に見えたりするものだが、哲に関して言えばちっともそんなことはなかった。  シャワー後の洗いざらしの髪が縁取る骨っぽい輪郭。秋野の服を着てスツールに腰かけ、煙草を銜えている普段 […]